一事が万事

最近、暇な時間を利用してちょくちょく弟のマンションにDVD鑑賞に行くんだけど、時々、弟の愚痴とかぼやきとかのオマケも付いてくる。
この前、弟がしきりと怒ってたのはスーパー銭湯だとか温泉での入浴マナーについてだった。
弟もchikaと同じでかなりの温泉マニアだし、chikaは久しく男風呂に入ったことがないので（当たり前か）この話だけは興味半分で身を入れて聞いていた。
「すごく潔癖性ってか、エセだと思うけど、そんなヤツが時々いるんだよね。若いのから爺さんまで年齢は関係ないんだよ。掛かり湯からしてすぐに判る。まず自分の足下の床を10回くらいバシャバシャお湯で凄い勢いで洗い流すだろ、それから徐に自分の身体に湯を何度もかけるわけ。別にそんなヤツの事、注視したくないんだけどさ、こっちが湯船に入っててもヤツらやる事が一々派手だからついつい目が行っちゃうんだよ。洗い場なんかでの行動も凄いよ。自分が椅子に座るまでの行程見てると、あーなるともう殺菌作業だね。いかにも自分がこれからバッチィ場所に座るんだから、周りを洗い清めないとって感じ。そのウチ、デッキブラシまで持ち出すんじゃないかってそんな勢い。っでさ、そうヤツに限って大きな音立てて、うがいするわ、タンを吐くわ、手鼻かむわだろ。ここはてめーにとって公衆便所かっての！そこまでする割りにはそいつの身体、玉の肌で特別綺麗ってわけでもないしさ。なんだかなーって思っちゃうわけよ。そりゃ公衆浴場なんだからさ。決して綺麗ってワケじゃないのは判ってんだけど、それがそんなに厭なら自分の家の風呂に入ってろって思うのよ。家に風呂がないヤツの方がマナーがいいんじゃない？温泉とかスーパー銭湯って、清潔面で考えるとどこまでなのってのが判ってるからさ。公衆浴場にプライベート空間の価値観を無意識に持ち込むヤツ、バカだね。ほら、時々いるじゃない。車のアッシュトレイに吸い殻入れると汚れるから道路に投げ捨てるヤツ。アノ感覚だね。ヤツらにとって温泉もスーパー銭湯も自分の身体を汚れを放出する場所なんだよな。『いい湯だなぁ』なんていう情感はあくまでオマケ。構造的には、通りすがりの公衆便所がトンデモなく汚くなるのと同じだよ。」
とまあ延々と愚痴とゆーか怒りが続くんだけど、女湯ではあまり想像できない様な事が男湯では日常茶飯事で起こっているのは容易に想像が付く。

ところで世の中には「一事が万事」って言葉がある。
我らが増税ドジョウ総理は、田中パパとか首相の任命責任を問われているワケで、野党から「アナタは本当に人事が下手ですね」とか言われたりと、確かに党内に人材不足もあるのはあるんだろうけど、素人目に見ても田中パパ以上の人は一杯いるはずで、それを敢えて選ぶのは、なんらかの目論見があった筈で、結局、その目論見は最終的に上手く機能していないわけなんだから、やっぱ人事が下手なんだろうと思わざるを得ない。
さらにそんな布陣を、適材適所だとか最強だとか言ったりする。
多分、組閣したときには党内のパワーバランスとか考えてホントにそう思ってると思うんだ、この人。
で、出てくるのは「一事が万事」って言葉なんだよね。
弟が言っているような行動を公衆浴場で取る人は、他の様々な面でも同じような事をしてる筈だと思うんだよね。
多分、それが「潔癖性」と呼ばれてる病気との違いだと思うんだ。
他の生活行動は極めてノーマルなんだけど、それだけがダメ、ってのじゃなくて、ご本人の性根から出てくる行動っていったらいいのか、、。
それと同じで、なんだか増税ドジョウ総理の「任命責任」って、一つのパーツみたいに扱われてるけど、ホントは「一事が万事」なんじゃないかな？って。
「増税しか頭にない・前のめり」とかの人物評を聞く度に、この人事の下手さ加減ってか、それが思い出されて、全てにおいても後の展開が読めないで中距離の事ばかり考えてるって感じがとってもするわけ
　つまり「思いこみ」が強すぎて、将来とか周りが見えなくなる傾向。
第一、この他に山積された政治的課題にこの人が言及する時は、演説レベルで中級だけど、その言葉に魂が入ってないってかネ。
実際、増税以外、原発の事や復興のこととか二番手三番手なんじゃないかな？やっぱ危ないよこの人って、思うんだけどなぁ。

温泉にゆっくり浸かって「良い湯だなぁ」ってシミジミするのは後回しで、先ずは自分の身体を清潔に、その為には何処の馬の骨とも判らないヤツらが入った場所をせめて自分が触れる所だけでも綺麗にしなくちゃ気が済まないって感覚。
それって弟が言うようにやっぱまともじゃないと思うし、そう考えそう行動する人間は、やっぱすべてにおいて「一事が万事」なんだよね。