saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

「大きな起承転結」のない「大河ドラマ」を作ってどうすんだよ、、。

世の中にはシンクロニシティが本当にあるようで、仮面ライダーフォーゼと「平清盛」が同時に作劇レベルが上がりました。
もっとも、「平清盛」は、「今回ぐらいをベースにしてくれたら」、フォーゼはメテオがメインになると「仮面ライダーららしく」なると言う意味ですが。
ライダーの方は、次回辺りで、実はメテオがフォーゼに対する最後の一撃を手加減していてとか、アリエスを油断させる為にとかの、よくあるひっくり返しがあるかも(予告を見るとそれはないみたいですが)知れませんが、いずれにせよ、自分の親友を救う為に、目の前にいる友達を本気で「ぶっ叩く」展開って結構、斬新な気がします。
それにこういった行動が、結構似合う流星というキャラクターも又、新機軸ですよね。「え”ーっ!それをやるかー!」って立花さんさえ、空の彼方で驚いてましたからね(笑)。
これで弦太郎が流星を許してやったら(多分許すんだろうけど)、弦太郎って凄い人物ってか、神の領域に近い存在です。
chika的にまだ人間世界に留まっている賢吾に、「あなたっ弦太郎より、どこかの馬の骨の方が大切なの〜!あたしの弦太郎を返してヨ!」とか流星を思いきり罵倒させてやって欲しいんですが。
(なんか弦太郎って、右手に流星、左手に賢吾って感じでモテモテです)。

平清盛」の方は、やっぱり朝廷パートの延長になると作劇が安定しますね。
今回は西行が良いところを全部持っていってしまいましたが、(しかし、三上博史鳥羽法王といい藤木直人西行といい、なぜ坊主頭がこんなに似合うのだろう)。
で、良いところを持っていったのが西行なら、悪いところというか、役者冥利に尽きるワルを演じたのが山本耕史の頼長。「忠盛よー、オレおめえのバカ息子犯してやったぜぇ、なかなかの味だったぜ、惜しいコトしたよな、でもバカは死ななきゃなおんねぇからなー」・・って言ってないか、でも山本耕史、この役絶対楽しんでるよ。
そして松山ケンイチが泣き喚かない時は、ドラマがまともに進行してるという清盛ルールがもうすぐ成立しそうな放映回でもありました。
でも最後の締めくくり10分位の所が、、良くわからないんですよね、折角、粛々とドラマがまともに展開してたのに、曼陀羅に筆を入れる清盛の所に、何故か平家ファミリーが一気に揃って、さらに急転直下に和解しちゃったりして、この辺が「漫画」なんだよね、、残念。
今回の放映で、梅雀さん演じる家貞が急に「殿がプッツンこないか心配だ」と言い出して、これでもう忠盛の死亡フラッグを立てて、次週はもう「さらば父上」でしょ、この進行なんとかならないのかなぁ、、。
刺激だけがきつい、起承転結・起承転結・起承転結の短い繰り返しをつなぐだけで、「大きな起承転結」のない「大河ドラマ」を作ってどうすんだよ、、。

そうそう、漫画と書きましたが、これは、「レベルが低い」という意味ではありません。物語展開の傾向を指している訳です。
人が演じるTVドラマでは役者さんの顔の筋肉の微妙な動き一つでも表現が可能なのであって、その可能性を放棄して、漫画の持つ表現方法に傾斜するのはいかがなものか?という意味です。
それに作劇レベルで言っても日本のアニメ・漫画の中には、既に「平清盛」程度のものを軽々と超える作品がいくつもあります。

PS 佐緒里ちゃんに、このプププで紹介してもらった『TIGER & BUNNY』、すごく面白かったです。
近く劇場版が公開されるようですが、それはさておき、『TIGER & BUNNY』特に脚本の西田征史氏には新しい可能性を感じました。丁度、宮藤官九郎氏の作品が騒がれ始めた頃のあのワクワク感です。あまりに面白かったので急遽、『TIGER & BUNNY』に関する一文を書いてみました。ご興味があればお読み下さい。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!