saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

「神風吹く日本」気質

物事には巡り合わせってゆーものがあって、最近めっきり見なくなった映画を(って劇場よりDVDが多いんだけど、、)見る機会があった。
しかもchikaが大好きなB級特撮映画(笑)。ギレルモ・デル・トロ監督のヘルボーイ2、正確には『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』。
視聴したブツが、吹き替えでも字幕付きでもないので、ストーリーを追うのがちょっとつらかったけど、前作も見てるし、第一、言葉が分からないと意味不明になるような映画じゃない(笑)。
やっぱ面白いな〜。 ギレルモ・デル・トロ監督には「怪物愛」があるよ。
一作目と肌合いがちょっと違うなと思ったのは、今回はアメコミとゆーより、「ロード・オブ・ザ・リング」とか「ハリーポッター」よりのダークファンタジーに仕上がってたってこと。
ヘルボーイがブルックリン橋付近の地下世界にある“トロールの市場”に侵入してから、怪物や妖精がわんさか登場。
このドキドキ感はスターウォーズ以来、、一体一体のモンスター造形に愛があるから見てて本当に楽しい(気持ち悪い)。
まあこう書くと、よくあるその手の特撮映画の一本に埋もれてしまいそうだけど、ギレルモ・デル・トロ監督の作るモンスターって主人公のヘルボーイ自体がそうだけど癖のあるキャラ立ちをしてる所が魅力。
レギュラーの半魚人エイブ・サピエンは勿論、今回、初登場したドイツ気質で規則厳守バリバリのガス状霊体「ヨハン・クラウス」が秀逸やね。
ヨハンはガス体だから普段は自分の身体を固定するために潜水服状のボディアーマーに入っているんだけど、この設定をギャグに使ったりアクションに使ったりとなかなか面白い。
ヨハンがこの潜水服から出ても生きていける事を知らなかったヘルボーイが、ヨハンの透明ヘルメットを小突いて割ってしまい途方に暮れる場面や、そのヘルボーイをコインロッカーの中に入り込んで逆襲するヨハンだとかね。
気の優しいエイブと表面的に粗野なヘルボーイのコンビもいいけど、このお目付役的存在のヨハンとヘルボーイの掛け合いもグッド。
ストーリーの方は見てのお楽しみってことで。

見てても楽しくないのが、尖閣諸島付近で起きた中国漁船衝突事件に対する日本政府とマスゴミの対応。
最初それなりに強硬姿勢で対応し始めた日本政府に対してマスゴミは「もうちょっと大人の対応をしろ」と言っておきながら、今度は中国人船長を釈放した途端「弱腰外交」責め。
確かに民主政権が地検に責任を振ったやりかたはドー考えても大失点だけど、色々考えたんだろうね、きっと、それこそ政権当事者としてね(失点ばかりが目立つけど)。
「中国はしたたか、日本ももっとしたたかになれ」って論調がこれからグッと台頭するんだろうけど、日本ってそんなに自分たちで思ってる程「力」のある国じゃないよ。
自虐的とか言われるかも知れないけど、経済競争力は落ちてるし国内資源はないし技術大国ってゆー中身は「そうありたい願望」がかなり含まれてるし、、そうゆー現状認識のうえのしたたかさが必要になってくるんじゃないの。
FIFAワールドカップでの熱狂ぶりとか各種国際競技で発揮される自国の実力を無視した馬鹿騒ぎみてると「神風吹く日本」気質が未だに抜けきれないみたいだし、、。
まあそんな事書いてもやっぱ「中国、ちょーしこいてんじゃねーぞ!」って感覚が自分の内からどんどん湧いて出てくるのはどーしようもない事実なんだけどさ(笑)。でもやっぱ石原慎太郎にはなりたくないし!

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!