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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

第30回龍馬伝

第30回龍馬伝
 今週の龍馬伝の見所は、鮮烈デビューを果たした高杉晋作、、ではなくて、なんと言っても龍馬達のカステラ作りでしょう(笑)。こーゆー不連続なエピソード挿入、好き(嘘)。
 このカステラ、聞いたところによると、亀山社中の博物館には、海援隊のカステラ作りレシピが展示されているそうです。
 鈴木圭チーフ・プロデューサー談によると

 史実を素材に膨らませること。(カステラ作りは)龍馬ファンはご存じのように、実際に海援隊がカステラを作ったレシピが残っている。そうすると、どこかで(カステラ作りを)やったんだろうなと。で、それは(いつどんなときか)特定できないわけですよね。(そういった)非常に抽象的な史実を具体的に使用して、膨らませて、面白くしていくことを大河ドラマで心がけなきゃいけない。全くのウソ(フィクション)じゃなくて、寄って立つもの(史実)があって大ウソ(大きなフィクション)をつくっていう感じです。


 なのだ、そうだ。
 この話で今までの龍馬伝におけるフィクションの混ぜ込み方の基本姿勢がよく判るのだけれど、それが全体の流れの中で上手く座っている時とそうでない時の差がままあるようだ。
 龍馬が半平太を助けに土佐に舞い戻った「龍馬の大芝居」は、史実上、龍馬の足跡がたどれない空白の4ヶ月を膨らませて作ったそうだが、やぱり無理無理って感じ、でもそれはそれなりに面白くて、龍馬がステップアップする為に必要だったエピソードだと言われれば、ギリギリの所でセーフみたいな。
 でもカステラはどうなのよって話。
だって最初、龍馬は長次郎が持ち込んできたカステラ制作販売にその気になって精力的に動き回っていたくせに、明日は薩摩って前の夜になると「カステラなんてどーでもええ、おんしら最初のわしらが立てた志を忘れたのかえ、武市さんの思いを背負って」とか例の熱血演説。
そりゃー長次郎、膨れるわなぁ(笑)。
でこの史実の素材から膨らませたエピソード、例によって福山龍馬の浮気ぽっさを浮き上がらせただけで、結局、第三部になって「剛胆で食えない男」になった筈の龍馬が、一気に昔の姿に逆戻り、なんなのそれって感じ。
 それに、何度目かのカステラの試作品を食べた龍馬が、その味を聞かれて、一拍間を置いて「いかんぜよ」。
普通なら流行語になりそうな一言なんだけど、福山雅治だと、今一歩およばずって感じかなぁ。

 まあカステラ論議はこれくらいで置いておいて、今回光ってた役者さんに話題を移しましょう。今回の一押しは、池内蔵太を演じた桐谷健太君でしょう。
 彼の両肌脱いだ刀傷だらけの上半身、惚れましたわん。それと、内からあふれてくるあの熱気ね。
 ほら狂ったみたいに吠えまくる犬が癇癪を起こす直前みたいな、内圧(なんちゅー表現や)。クローズZEROの時生とはいいませんがまさにあの熱を帯びた、土佐勤王党くずれを熱演でした。
 お次は西郷どんの高橋克実、実はchika、この人のアップがでるたびに、いつその口から「レッドカーペット」のコメントが飛び出すかドキドキしてるんだけど、今の所、立派に、西郷どんしてます。
 駄々っ子のように無理難題をふっかけてくる龍馬に閉口しながら「もうちょっとこの男の話聞いてやろうか」って感じの表情が実に良く出て、それも普通の人のソレじゃなく「大きく打てば大きく響く」の西郷どんのソレになっているところが○。ある意味、一歩間違うと人の良い中小企業の社長さんが似合う顔だけに、微妙なバランスで西郷どんになっている所が好きですね〜。

PS 中華色満開の庭で行われた伊勢谷晋作と福山龍馬の対談、なんだかサスペンスアクション映画の一場面みたいでしたぁ。着流しで三味線担いでその場を後にする高杉晋作も、ほんと格好良過ぎでしょ(笑)。

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