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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

久坂玄瑞死す

saienji2010-06-22

龍馬伝では以蔵がどんな心理(経過)で、あれほど心酔していた半平太をチクル事になるのか?これが最大の関心事だったんですが(オイオイ)、今回の放映回で、かなり形が見えてきましたね。
「拷問で苦しむ以蔵を毒殺で楽にしてやる」この発想、思いも寄らなかったんですが、考えてみれば、龍馬伝版半平太の心理構造なら、ありですね。
以蔵が拷問で自白するなんて完全想定外の半平太にしてみれば、この以蔵を助ける為には(半平太自身の自白などありえない)安楽死あるいは他人から投与される「死」しかないわけでね。
自分の生き方の選択肢を「こうあらねばならぬ」思考で、自分自身で潰すことによって、己の人生の形を決めて生きてきた半平太なら、当然それを自分に近い人間にも当てはめるわけで、、。
で次は、ずっと前に弥太郎が後藤象二郎に命令されて龍馬に毒薬を盛りながら、直前にそれをばらしたみたいな事を、以蔵にやるって展開なのかしら。
半平太の頼みを聞いた弥太郎が以蔵に毒饅頭を差し入れて、直前にばらして「なんで武市先生が儂に毒を、、、」って感じになるのか、あるいは、途中でこの状況を知った後藤象二郎が細工をするのか?
まあどちらにしても、以前の弥太郎の毒盛り行為を、ここでも使うのなら、相当、手の込んだ脚本ですね(笑)。

後はお登勢さんがよかったですね。龍馬の母親とお登勢を草刈民代さんが二役・・・うーんちょっと無理がぁ、、、って正直思ってたんですが、綺麗に切り替わっていたってゆーか、お登勢の方が伸び伸び演技してるみたい(笑)。
切り替わりと言えば龍馬が「すんませんけど、一回だけ母上と呼ばせてつかあさい、ほんで、龍馬と答えてくれませんろうか」と言った時に、おいおいいくら福山龍馬だからって「天下の坂本龍馬」に、そんなしっけたマザコン台詞吐かせていいんかい?日本国中のコアな龍馬ファンから抗議の電話やメールが・・・って思った瞬間、母上・龍馬のやりとりのあと「やっぱし全然ちがいます。ありがとーございました!」と笑ってたち去る龍馬・・・、おーっ、なんか、清々しい。
この切り返しが上手いなぁ。
龍馬伝では「両親から愛情をたっぷり注がれて育った子供は他人に対しても底抜けにやさしい」みたいな仮説を福山龍馬に与え続けて来たわけなんですが、母の死によってそういう過程を途中で断ち切られたという事実に対しては、龍馬はどう反応するのかって、辺りへの解答なんですかね、コレ。つまりとことん、爽やか(笑)。

PS 「蛤御門の変」結構、ボリュームありましたね。
今までのNHK大河と違って予算の使い回し方が上手いのかな(笑)。
見せ場の角度とか見せ方を工夫してるから、おーっこんな脇のエピソード(史実上は龍馬のグダグダの方が脇なんだけど)でも、ちゃんと魅せてくれるやん!と。
それにしても鷹司関白邸で無念の自刃をする久坂玄瑞・・中の人のやべきょうすけさんって、クローズの片桐拳みたいな役回りの方が持ち味が出るのになぁ。勿体ない。

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