saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

迷子の龍馬

仮面ライダーシリーズが若手俳優の登竜門ぽくなって来てるのは、ライダーファンとしては嬉しい限りで、この波がついにNHK大河ドラマまで押し寄せてくるなんて!
って感じで感激しまくったのは今回の龍馬伝で新撰組・土方・沖田役の松田悟志君や栩原楽人君の姿がちらっと写ったからです。
沖田総司栩原楽人君は女優さんの男装みたいで、ああやっぱりあの顔立ちであのズラならそう見えるんだって妙に納得。
松田悟志君の土方は斜めから見ても裏から見ても下から見ても、格好良い。二人とも台詞が入ったらどーなるかって事だけど、少なくともライダーに、ナイトや明日夢で登場してた時点で演技が達者だったから大丈夫だと思うんだけど、ライダー部門では後輩(?)に当たる佐藤健君が以蔵であれだけやったんだから負けてられないよね。
ところで今回の龍馬伝では「以蔵」が良かった。
以蔵の姿を見てるとワケもなく胸が熱くなるのは「初めてのお使い」を見てるあのハラドキ感なんだって気がついたのは、以蔵がようやく再会した龍馬に抱きついて「わーん」と大泣きした場面。
それに加えて「武市先生にあいたいよー」って、迷子になった小さな子供が、街でたまたま顔見知りの叔父さんに助けて貰って「ママの元に戻りたりよー」っていうのと同じじゃん(笑)。
それとか女の元に逃げ込だのはいいものの、「一緒に逃げてくれ。」って頼んであっさり断られ、そこで「どうしてじゃ?」とか粘りもしないで「そーじゃのう、おまんに迷惑をかけるわけにはいかんきにのう、」って遠い目をして諦めるシーンが、タケル以蔵を妙に象徴してるようで味わい深いのです。

象徴してるって言えば、映画のジョーズみたいな感じで登場したドーベルマン新撰組からタケル以蔵を守ろうと剣を抜く龍馬。
いよいよ「これが龍馬伝版の殺陣だぜ!」が展開されるのかと思ったのもつかの間、やーっぱしって感じ。
タケル以蔵だって地を這うような剣裁きで一撃を相手に見舞うシーンが用意されたんだからさ、ちょっとくらい「ホントは龍馬ってものすごー強かってん!」って言えるシーンを入れたらいいのに、と思うワケよ。
剣戟シーンを入れるとリアリティが損なわれるってゆーなら、他で充分、リアリティが損なわれてるるしさ。第一、京の町を、お尋ね者である以蔵を「イゾー、イゾー」って大声で叫び回ってる龍馬って時点で、リアリティなんて皆無でしょう(笑)。
でもこれが龍馬を象徴してるのよね。「力がありそうでない。力がなさそうである。」「昨日、夢に胸を張れば、今日、己の無力に泣きわめく」。うーむ、じれったい。
伊勢谷友介の高杉晋作が登場したらますます影が薄くなるんじゃないかと、いらぬ心配をさせられる始末。
龍馬伝ではメインのヒロインである筈のお龍とのなれそめエピソードの「五両」も、この延長線上みたいな感じ。
「普通、五両の金なんか見ず知らずの他人の為にポーンと出す人間はいないし、いたら居る方がおかしい」と考えるお龍と、どこかの首相みたいに金銭感覚がぶれてる龍馬が「今のわしに使える金じゃないきに、あんたが使って生き金にしてくれ」といい、それでも「あんた何?」と思ってるお龍。
でもでも最後は「友だちを救えなかった俺」に夕飯も喰えないほどに凹んでいる龍馬を見て、「やっぱしこのヒト、天然」と思っちゃうお龍。うーん、、なんだかなぁ;いいのか、この方向性で、、。

PS 明日夢といえば、大魔神カノンに登場する山形から上京してきた田舎娘・巫崎カノンの姿がダブりますねー。
悩んでる時さえいつも目がキラキラしてた明日夢役の栩原楽人君みたく、カノン役の里久鳴祐果ちゃんのベース表情がいいです。
彼女の顔みてると、なんとか笑顔にしてやりたいと思わせるような部分があって。栩原楽人君の沖田って明日夢みたいに目がキラキラ・・・そんな事ねーか。

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