saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

以蔵の変身ベルト

自分の興味がある話題をみんながどう捉えているかを知るのもネットの楽しみの一つ。
って事で「龍馬伝」関係を海月さんよろしく漂っていたら「以蔵はじめてのおつかい(さつじん) 」ってフレーズにぶつかって思わず吹いちゃいました。
龍馬伝」やっぱり「新しい人斬り以蔵」像を造ろうとしてる見たいですね。今回の放映回見て確信に至りましたよん。
半平太との関係だけで語られやすい人斬りとしての以蔵なんですが、今回、龍馬との関わりを通して、通常の人間というか、どちらかと言うと状況が違っていれば、只の気のいいあんちゃんだった筈の以蔵の姿が浮き彫りになってましたもんね。
犬属性というより「捨てられた子犬」属性みたいな感じでどんどん攻めまくってます。これは佐藤健君だからそう(見えてる)してるのか、そういう以蔵像が確定してあって佐藤健君が選ばれたのかよく判りませんが。
まあ制作サイドの目論見としては、今回も例によって、殺人者以蔵への転落を諭してやろうとする龍馬の懐の大きさを描く方が大きかったのでしょうが「言っちゃうよ、言っちゃうよ、聞いてよ聞いてよ、俺、半平太さんの為に」と必死になる以蔵だとか「人殺しはだめぜよ」という当たり前の事しか言ってない龍馬の言葉に低学年の小学生が先生の言葉を食い入って聞くみたいに反応したり。
その他、普通の大人なら、再会した龍馬の「脱藩」にこだわるところが、以蔵だとその世間知的な価値判断を完全スルーして、再会に大喜びだったり。
この演出、一瞬、以蔵が半平太でなく龍馬に付いて行っていれば、以降の以蔵はなかった筈なのにと思わせるんですが、反面、なぜここまで以蔵が半平太を慕うのかという説明のなさが露呈したシーンでもありました。

まあ龍馬のいい人ぶりをパワーアップする為に、必要以上に半平太をダースベイダー的に描いている脚本ですから、仕方がないといっちゃ仕方がないんですが。
山本琢磨時計拾得事件でも、琢磨を助ける人情味の厚い龍馬と切腹をせまる半平太って構図でしたね。
でも単純に考えて、ただのアジテーター的な魅力だけの策謀家が多くの下士を引きつけられるわけもなく、逆にこれだけの他人に対する熱い思いやりを持つ龍馬ならいやでも多くの人間が集まるはずでしょ、そーゆー疑問を放置して置いていいのか(いいんだろう)この矛盾(矛盾じゃねーよ)。
『龍馬は友情に厚く誰からも愛されリーダーとしての器もある人物だが自由を愛する彼はその人生を夢と旅と人との出会いに捧げたのである。一方、本来、人の上に立つような器量のなかった武市半平太なのだが、彼のまじめ一徹の性格が時代の気運に飲み込まれる形で変貌し、、』みたいな・・では、いずれ説明しきれない部分が出てくるじゃないかなぁ。
同じように「捨てられた子犬」属性の以蔵キャラでは、いずれテロリスト以蔵という存在の成り立ちをフォロー出来なくなるんじゃと。人を斬り殺すって事実は凄いことなんだよ、それがあるから過去の「以蔵」像がああなってるとも言えるんだけど。
だって健・以蔵には人斬り以蔵に変身する「変身ベルト」がないんだもん、、。(でもこんな以蔵も、楽しみは楽しみなんだよね。史実と完全に切り離してドラマとして割り切っちゃえばね)
ま、いずれにしてもこの描き方で進む半平太と以蔵、それぞれの破滅と破局が楽しみです。願わくば、昼ドラみたく以蔵が「半平太さん、これだけ尽くしてきたよくも私を裏切ったわね。」みたいな感じになりませんように。

あっ、そうそう次回はいよいよ武田鉄矢先生が扮する勝海舟が全面に躍り出てきます。
予告見てる限りには、武田鉄矢臭がプンプンしててかなりやばい気がします。九州の江戸っ子、出来るのか?そんな事が?説教臭くてねちねちしてる勝海舟、あり得るのか、そんな事が(笑)。

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