saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

土佐弁考

chikaが坂本龍馬から連想する芸能人は武田鉄矢である。武田鉄矢が龍馬に心酔しているのは彼の率いるバンド名が海援隊であることからも良くわかる。
つまり彼の場合、龍馬に関しては昨日今日のブームにのっかって再浮上するような入れ込みようではないのである。
である・ってのっけから固い出足になっちゃったけど別に今日は武田鉄矢の事を書きたいわけじゃない。つまり龍馬フリークである武田鉄矢が語る、龍馬に関する諸々の事を書きたいのだ。
で、最近聞いた武田鉄矢の土佐弁に関する考察。
「土佐弁は極めて音楽的な方言だ。土佐弁には魚に尾鰭、胸鰭、背鰭があるように言葉そのものに鰭がある。土佐弁はその鰭を使って空中を泳ぎ相手に跳ねるように躍動しながら届くのである。じゃきに、ぜお、etc」。
実際は武田鉄矢はこの他に「土佐弁は普通に会話するだけで、会話自体が議論になっていく性格を持っている」「土佐弁は大風呂敷やよた話を加速する」等々様々な分析を、前のめりの愛着をもって開示するんだけど、、その話を聞いていると「なるほどそうかも知んない」とかなり納得してしまうのだ。
勿論、その納得の背景の中にはNHK大河「龍馬伝」で嫌と言うほど繰り返される土佐弁を聞いているchikaがいるからなんだけど(笑)。
福山雅治の演技力については何とも言いようがないんだけど(元来がシンガーの人を、役者として評価云々すること自体ががそもそも前提としておかしいんだろう)、一応は天下NHKの作る大河ドラマだ、、役者に対する方言指導はきちんとやっているに違いない・・と仮定した上で、武田鉄矢の分析を当てはめてみると「確かに」と同意する部分が大きい。
しかも龍馬自身が、その土佐弁を駆使してオルガナイザー的な役割を果たしたのは史実なのだから、ますます「なるほど」なのである。
(勿論、どこかの軽自動車のCMに登場する竜馬もどきが使う土佐弁は除外。某君が両津巡査が意外に似合っていたのを思い出す度に、彼を竜馬もどきに起用した人間の見るのなさを嘆かざるを得ない。)
おっと話を元に戻す。
福山龍馬の土佐弁がやけに耳に残るのは何故かという事を考えてみた。
勿論、主役なのだから彼が喋っている時間が一番長いに決まっていてそれで印象に残るんだろうけど、二番目に登場が長いはずの香川照之岩崎弥太郎)の土佐弁はそれほど印象には残らない。
印象に残るのは土佐弁より香川照之の強烈な存在感である。これは龍馬伝の感想を書き始めてからずっと言ってることだけど香川照之がやっぱり凄いからなのかも知れない。
例えば今回の放映回を見て吃驚したのは、この香川照之の強烈な演技力の照り返しで、福山龍馬も陰影深く映し出されたという事実である。
ああこんな配置のキャスティングもあるのだとちょっと吃驚。まあ最も「俺は月見草」の野村と「記憶の長島」の関係みたいな岩崎弥太郎と龍馬の構図であったからこそでもあるけれど。
しばらくは「幕末スパースターである土佐弁を使う龍馬」を「自分なり」に演じる福山が続くんだろうけど、そのうちドラマ限定版なれど、土佐弁を自分の言葉として喋る生きた福山龍馬が生まれることだろう。その時の土佐弁を改めて味わいたいものだ。

ps 大森南朋演ずる武市半平太のあせりとゆーか焦燥や変化もなかなか良い。それに連動する人切り以蔵の暗い運命の予感もちらほらと。剣道の面の隙間から見えた佐藤健君の目の表情もなかなかだったし。(岡田以蔵はchikaにとって龍馬以上に思い入れのあるキャラクターで、一方の健君は電王スタートの子、難しいんだよね感想書くのが、、。)

 その他、息子を失った時の弥太郎父母の小芝居はぐっと来ました。前にも書いたけど倍賞美津子さん凄い。

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