saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

探し物は何ですか?

 大沢たかおの出世作「深夜特急'97西へ!ユーラシア編」のバックにながれていた井上陽水氏の「積み荷のない船」を聞いて、氏の音楽世界に心酔しきった時期がある。
この人独自のメロディーラインの美しさもさることながら「さりげ」に詩が凄いなと。
 思えば、今や古典の観のある「夢の名へ」の歌詞のワンフレーズ「探し物は何ですか?」なんてのも、後にも先にも井上陽水氏だから曲の中に組み込めたもの、、他の人ならこんな一節を間違っても自分の曲にはしようとしないだろう・・そーゆーのをchikaは陽水氏の歌心というのか詩心というのかが飛び抜けている査証だと思っている。
 井上陽水氏の詩心のもう一つの証という訳でもないんだろうけど、氏の娘さんである依布サラサちゃんも確か初めは「詩」の創作から表現の道に入ったと記憶している。

 ところでこの「夢の中へ」の「探しものは何ですか. ... 探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で 踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 探しものは何ですか? まだまだ探す気ですか? 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?」に 近い話を体験したのが近頃のchika。
 chikaは、Webに上げる大体のテキストを、所かまわず空いた時間にハンドヘルドPCで打って、それを最後はメモリーに移し替えてディスクトップで一気に仕上げる。そのメモリーを紛失していたのだ。
 けれどchikaの紛失パターンのそのほとんどが、どたばたの最中に「これは大事なモノだから」と思って自分では機転を利かせたつもりできっちり仕舞い込んでは、後になってその保管場所を思い出せないというのもの。
 だからどこかの道ばたで落としてしまったのではないはずだから、いずれ必ず出てくるだろうと言うことは体験的に知っている。
 ところが今回はそれがいつまでたっても見つからない(汗)。メモリーの中身はSMfに連載している長編小説の「特異点サトゥルヌス」で三章分ほどのテキスト量、、。
 それを今更、一から思い出し書きなおすなんて不可能、、えーどうしよう!!ってついに青ざめ始めて、、、数週間、やっぱり書き直しするしかないのかってあきらめたその日の内に、当のメモリーが雑多なものが突っ込んである保管箱の底からひょっこりとその四角い顔を覗かせたのでした。まさに「探すのをやめた時 見つかる事もよくある話」。
 でも今回教えてもらったのはそーゆー事ではなくて、文章を書くってゆー事がchikaにとっていかに重要な事なのかを思い知らされたこと。
 メモリー紛失中、「特異点サトゥルヌス」の続きを書きたいという欲求が募るばかりで、もはやそれが飢えに近い感覚になっていたのです。これが見つかったときは本当に嬉しかった。一足早いchikaへの最高のクリスマスプレゼントかなって感じで早速、今回は推敲もせず第三章をそのままクリスマスに間に合うようにSMfにアップしちゃいました。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!