saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

不条理な破壊世界の生け贄

平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」読了。
鬼畜系の感想(笑)は、ここでははばかれるので蝦頭で書いた。この短編集の中では違う意味で面白かった「すさまじき熱帯」の感想を少し、といっても「すさまじき熱帯」も十分なグロなんだけどね。
違う面白さとは筒井康隆のドライブ感を感じさせる所だ。
主人公達が訪れる熱帯の現地語を耳解釈でやると訳の分からない日本語になって、それを意識的に作者が多用するので、音楽的な不思議な感覚が発生する。
もちろんその音楽はクラッシックではない(笑)、多分、下手くそな素人の田舎ラップ。ストーリーは多くの方が仰るように『地獄の黙示録』が下敷き、でも主人公の父、ドブロクが王国に潜り込んだ後半、chika的変貌を遂げるのは作者の悪趣味なお遊び(笑)。
とにかく印象に残るのはありとあらゆるモノがカタストロフィに向かって騒々しくグロテスクに疾走していく世界と、それを唖然と見つめるしかない私(読者)という緊張関係が、見事にこの一編では確保されるという点だ。
「これは小説の作り事の世界で私は安全な世界に生きている」みたいな気持ちが生まれる空きも許さず、不条理に埋め尽くされた因果と共に、呆れる程のスピードで世界は腐り自らを破壊していく、、、。
自分は絶対に傍観者である筈なんだけど、いつかこの不条理な破壊世界の生け贄になってしまうのではないかという不安。
なんだか、この一編を読んでいてこの感覚は、他人事じゃないな、と。
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件なんてまさにそんな感じ。
chikaなんてもーこの際、小沢が白でも黒でもどっちでも良くて、早く現状を変えたいとだけ思ってる人だから、これで又、「自民の世界」が営々と続きそうな感じがしてもうダメポ、、。こんなにアホみたいに首相の首を政権維持のためだけにすげ替えている国に未来なんてあるはずないじゃん。民主が政権任せられる器かどうかとか、民主も自民も同じとか、そんな事はどーでもいい。何でもいいから変えなきゃ何にも始まらないとこまでこの国は墜ちてるんだよー。

・・・つまらん、つまらん、つまらんから仮面ライダーディケイドでも見よう。
でもこっちも、速すぎる不条理強制変身が(笑)。
龍騎のファイナルフォームライドはドラグレッダーだったんだねぇ。
元の世界ではドラグレッダーは龍騎の下部的生命体だったのに、ディケイドの世界では主人公の龍騎自体がその下部に変身させられるワケで、、、うーんやっぱSMだよなぁこれって。
でも龍騎の場合はクウガより変形にグロ度が少なかったかな。逆に言うと今日みたいに人体の構造を無視した変形ってゆーのはグロさを半減させるのかも知れない。
それでも今日のファイナルフォームライドシーンは格好良かった。
この格好良さ、、そうだ映画のトランスフォーマーに似てる。変形スピードが速すぎて何が何だか判らないうちに変身が終わっちゃって「・・・ああ。」って感じ(笑)。
それと龍騎のヘルメットデザインやっぱ格好良い。思えば静止してると妙竹林だけど動くとかっこいい仮面ライダーヘルメットの第一号が龍騎だったんだ。
当時はジンギスカン鍋とか言ってご免なさい。
今見ると仮面ライダー「牢獄の一人囚われ人」みたいでもあり未来的デザインでもあり、龍騎の兄弟分デザインであるディケイドよりずっと格好良い。
しかし脚本なかなか各ライダー世界の間を旨く繋いでる。大したもんです、それに数話でちゃんとケリをつけてるし。井上某と全然違うな。

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