憑依する「気」

　あなたはご自分の生殖器に商品価値があると思いますか？
　時々スパムメールで、「オンナを抱いて○○円儲かった」とかの『たわけ大王』級のが来ますが、大体の男性は、ご自分の生殖期について「自慢するか・コンプレックスに陥ってるか・無意識状態か」の３種で、その商品価値なんて考えたこともない筈です。
　オチンチンに商品価値があるのはchika達、特殊業務に携わっている人間か、一旦女性を騙してから（失礼）つなぎ止めておく道具としてそれを活用されてる男か、女性客の前でブリーフ一丁で踊りながらお布施をその中にねじ込んで貰うとゆーごく一部の男性だけじゃないかしら。
　それに対して女性は（って別に性差別じゃないですよー）かなり自分の生殖器に商品的価値を付加することが簡単とゆーか、（男性がそうゆー社会構造を作ってるわけだけど）いやでもその実態を自覚しなくちゃならない状況があるみたい。
　勿論、自分の生殖器やその周辺に、自ら商品的価値を積極的に付加していこうとする女性もいるわけで、、結果こんなニュースが流れたりします。
　
　

　　　アキバで下着露出「路上撮影会」　自称グラビアアイドルを逮捕

　沢本あすか容疑者　東京・秋葉原の歩行者天国で下着を露出したなどとして警視庁万世橋署は２５日、都迷惑防止条例違反の疑いで、都内に住む職業不詳、沢本あすか容疑者（３０）を逮捕した。
　調べによると、沢本容疑者は４月２０日、千代田区外神田の歩行者天国で、「路上撮影会」などと称して、スカートをたくし上げて下着を見せるなど過激なポーズを取り、周囲を恥ずかしがらせるような行為をした疑い。
　沢本容疑者はセクシーアイドルを自称。実年齢は３０歳だが、２２歳として、メディアの取材に応じることもあった。公式ホームページによると、沢本容疑者は平成１６年７月からモデルやレースクイーン、歌手活動などを展開。２８日には１０本目となるイメージＤＶＤを発売予定だった。
　昨年夏ごろ、「ライブ告知」などと称して秋葉原の歩行者天国で、ミニスカート姿で開脚して下着を見せるなどの過激パフォーマンスを開始。写真や映像がインターネットで流れたため、カメラやビデオでパフォーマンスを撮影する男性が多く集まるようになった。３月にはパフォーマンス中に警察官からも注意を受けて、マークされていた。
　逮捕容疑となった２０日のパフォーマンスについては自身のブログで「例の『パンツ見せ、開脚』、やる。やばいくらい過去最大の集客」などとつづっていた。

　
　あすかチャン（三十路女同士の親近感も込めてのチャン付けね）の行状とゆーか、ライブパフォーマンスの記録がＴＶに少し流れてたんだけど、インリンのＭ字開脚なんて目じゃないって感じでかなり扇情的でしたね。
　「ミニスカート姿で開脚して下着を見せる」なんて表現じゃちょっと追いつかない位エロい、ってか、そーゆー業界に身を置く人間が見ても「昼間、沢山の人間が行き交う大通りじゃちょっときついんじゃないの？」と思うぐらいだからね。いくら「着エロ」でも、新体操で鍛えたしなやかボディでポーズ決めまくったら、舐め回すような視線の前では、余計にね。
　でもあすかチャン、諸々、意識してやってるなら相当、根性あるよね。
　秋葉原のメイドカフェで働くお姉さんなんかは「沢本容疑者を筆頭に、秋葉原の歩行者天国では最近、女装したり露出の激しいコスプレをしたパフォーマーが多くなった。メディアで秋葉原の文化のようにとりあげられているが、あれはオタク文化と無関係。秋葉原の安全と文化を守るなら、歩行者天国廃止もやむを得ないのではないか」と話してるそーな。
　大阪だと日本橋がアキバに該当するんだろうけど、そこまで激しい状況は見ないんで、実感こめてのコメントを入れづらいんだけど、「暴走した解放区」ってなかなか面白いと思うんだけどな〜。
　そーゆーのが片一方にあって、「沢本あすか」も存在できるんだろうし。
　つまり生殖器に付いた商品価値を流通させる青空市場（シジョウじゃなくイチバね）の誕生。
　一頃はホテルとか飲み屋の二階とか風俗店とかパッケージ空間の中にしかそういうのって許容しなかったんだけどね。
　「市場」としてちょっと飛び抜けたのは新宿２丁目ぐらいでしょ。でもネットの登場で「封印世界の解放」があったりマスゴミが巻き散らかす幻想世界の過浸透があったりして、「生殖器の商品価値？当然でしょそんなの。でもパッケージも大切だよね」みたいな妙な「気」が漂い出してから、それに憑依される街が沢山生まれ出したんじゃないかなぁ。
　もちろんアキバがそうだろうし、愛知県は豊田市の田園地帯にだって、その「気」は憑依しちゃうわけよ。
　なんだか怖いね〜。

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