ナイト・ウォッチ

「ナイト・ウォッチ」を見る。ＤＶＤのパッケージを手に取った時には、この映画がロシア産だって事に気がついていなかったので、家に帰ってから「何か変？」って感じで暫く見てたわけ。
それにchikaの頭の中の、ソ連解体後ロシアって超貧乏国なので、この映画に映し出される結構サイバーな感じの大都会のイメージも目眩ましの役に立っていたかも（笑）。
この映画、国産映画の興行収入が、200万ドルを超えたことのなかったロシアで、ハリウッド大作さえ超える1600万ドルという驚異の大ヒットを記録したダーク・ファンタジーなんだそうだ。
ロシア映画と言えば、いつどこで見たのかも定かじゃないんだけど「妖婆 死棺の呪い」を思い出す。骨太で重厚、泥臭い農耕民族文化満開のいかにも「これがロシアだ」って感じのホラー（笑）だったけど、遺伝子としては「ナイト・ウォッチ」もそれを内包してると思う。
でも見てくれは「マトリックス」とか「ロード・オブ・ザ・リング」なんだよね、この映画。
最初この映画見てて「変な映像演出に懲りすぎ、その癖、展開が妙に不整脈でかったるいな、、、」って思ってたんだけど「ナイト・ウォッチ」がロシア産だって事を意識し出す頃にはしっかりはまって見てました。
うーんこの感じ、懐かしい「忘れ物」が見つかったってゆーか、映画見ながら何か大切なものの「忘れ物探し」をしてるみたいだったな。

忘れ物と言えば、最近、お客様の置き傘の中に煙草とかライターがあったりする。小銭とか小紙幣がある時も。
シュールな感じがするけど、なんでもかんでもポケットに入れちゃう可愛い殿方が多いので、梅雨時の今頃だと、大いにあり得るパターンなんだなぁこれが（笑）。倶楽部の様子（chikaの仕事ぶりとか）は事情があってあまり詳しくは書けないけれど「蝦頭」ではチラホラと書いてるんで興味がある方はそちらの方を。でもＭ男君もＳ男君も大好きだよ。

更に更に「忘れ物」と言えば、７年前に何故か開発もされていないライダーベルトを持っていた天道（水嶋ヒロ）の謎を、二十話以上も忘れ去っていった仮面ライダーカブト。
ようやく二十四話に至って謎解きに入ってきましたね。しかも佐藤祐基君応援隊のchikaにすれば、加賀美ガタックというお茶目なモーレツライダーの登場を得て、益々、今後の展開が興味津々。
ワーム擬態の人間を占い師が占って「あなたの未来が見えない」の小ネタから登場するガタックから始まって、今日の田村直己監督の演出、冴えまくっててまるで映画を見てるようでした（拍手）。
月を背景にした工事用クレーンから飛び降りるガタックはバットマンのパクリだし、ボーリング場のクロックアップバトルも、なんだかハリウッド映画ティスト、、でも両親のお墓参りにいくひよりとそれを見守る天道と加賀美なんかは日本の青春映画（笑）。
それにしてもひより（里中唯）が持っていた「緑の石」は渋谷隕石の破片だったんですねぇ。
渋谷廃墟にあるエリアＸかぁ、、chikaなら渋谷隕石の被害にあった人間は全員ワームに融合して（つまりワーム原型は現在とは違う形状を持っていた）、今、人間社会を侵略しようとしてるワームは全員元人間だったみたいな展開にするけど、、どちらにしてもかなり悲劇的な設定を考えているんだろうなぁ。