土泥棒

昨日「三牛志 藍屋」で三田牛のいただいた話を書いたんだけど、道路を挟んで藍屋の迎え側には三田牛直売肉店「肉のマルセ」さんがあって、chikaはそこでクラブのお土産用にスペアリブを買った。
何気なくお店を出るとガラス壁に、このお店で肉を買ったお客さんのはがきが拡大コピーで紹介されていた。
書かれた方は多少、養牛の知識があるのか、内容はまるで数十年の知己であるかのようなもので、食肉用の肉を買いそれを食べたという繋がりだけでここまでの理解が示せるのだと感心したものだ。

ところでこの三田市南部で、３冬連続して土泥棒が横行していると言う。今年の被害は過去最高の推定約１トンにものぼるらしい。
新聞などの報道によると「同市は大阪のベッドタウンとして発展しながら、田園の面影も残す近郊都市」という事なのだが、実際に訪れた感覚で言うと三田は「田園の面影」の方がかなり強い。
土泥棒の目的は家庭菜園用なのか、それとも昨日のプププで取り上げたように立杭焼用にと考えれらくもないそうだが、いずれも「適材」とは言えないらしく、目的としては充分ではないそうだ。
田圃の土を１トン、、５００箇所のスコップで掘った穴。そして動機のはっきりしない盗難。
「さしたる理由のない悪質で大規模な悪戯」こうゆーのが、いくらでも起こりうるご時世だから珍しくもないと言えば珍しくもないけれど、やられた農家の方はそれで作物を作っているワケだから迷惑も甚だしい話なのだ。
林檎泥棒みたいに、それにかけた農家の努力を知った上で上前をはねる非道さと、背景もまったく知らぬまま事に及ぶいい加減さ、見た目は違うように見えても「非情」さに置いては根は一緒。
結局、他人に対する共感力とゆーか想像力の欠如が全てのような気がする。