「亡国のイージス」映画化

あの「亡国のイージス」が阪本順治監督で映画化されるとのこと、来秋公開予定。
ホ・ヨンファ（中井貴一）、宮津（寺尾聰）、防衛庁情報局局長渥美（佐藤浩市）、先任伍長・千石（真田広之）、、、日本映画じゃベストチョイスの俳優陣だと思う。
それに男の世界を撮るのが上手い阪本順治監督ならたとえズッコケても悲惨な作品にはまずならないだろうから、これは楽しみ。『ＫＴ』みたいなセミドキュメント手法も知っているわけだしね。
どちらにしても原作付きの邦画で期待感を煽ってくれる作品なんてそうはない。
でも宮津弘隆が「いそかぜ」の艦長ではなくて副長だったりして若干の脚本上のアレンジがあるみたいで、もしかしたら福井晴敏原作にもあった「ダイハード」・「スピード」風味がより強くなるのかも知れない。 福井晴敏の原作は「ダイハード」や「スピード」を思わせるエンターテインメント性と、時代考証や人間描写が絶妙のバランスを維持していたからベストセラーになった訳で、その辺りを料理し損ねると豪華なキャストを揃えただけに失望感が大きくなってしまう。まあその辺りの壁を突破出来るかどうか、、「亡国のイージス」は日本映画がどれだけ成熟しつつあるかの試金石になるのかも。

ＰＳ　如月行とジョンヒの配役が伏せてあるみたいですね。上手いやり方だけど、蓋を開けてがっかりってことにならないのかな。ここはちょっと心配。