無理書き日記

　Web日記をつけるようになってから時々、日記を無理に書くことがある。動機は至極簡単・不純でネット読者の事を意識するからである。まあある意味、これはサービス精神であると言っていいかも知れない。「誠実」だとも言えなくもない。
　しかし時々「他人の日記なんて読んで面白いんやろか」と自問する時がある。確かに小泉純一郎の本音がかかれた日記なら読んでみたいし、日常生活における隣人達の日記なら「覗き見」精神で興味もわく。でもこれが隣町のまったく見ず知らずの他人の日記だと、そう毎日読みたいとは思わない筈だ。
　それでもWeb日記はblogも含めて今も爆発的に増え続けている。たぶんその中の半数以上の人口は「日記なんて他人に見せるものじゃない」という感覚さえ持っていないのではないかと思う。かと言って積極的に読んでもらいたいとも思っていない筈で、その辺りの「緩さ」がWeb日記増殖の最大の原因なのだろう。
　Web日記は自己確認の為の一ツール、その辺りが日記を書く動機の最大公約数で、そのバンドから情念が若干こくなった人間が、無理矢理日記を書き始めるのだろう。（これは自己分析だね。）
　でもそんな日記は学校で書かされる作文みたいなもので、まあ読み手にとって面白くはないだろうね。（って事で、chikaは無理書き日記を今後は書かない、、だろう、、たぶん。）
　PS　いま高村薫のレディジョーカーをぼちぼち読み始めている。やっぱりこの人は文章が上手い。凄いの一言だ。でもどうしてもchikaには高村薫の「中の人」は中年男性にしか思えないんだけど。