ディテールを受容する心の機能が衰退した時

　「げへへのchika郎」と言うケータイサイトを本気で立ち上げてから数ヶ月経つ。
　各キャリアでパケット通信の定額サービスが始まっているし、何よりも肌身離さず持てるネット末端としてケータイはＰＣとは違う世界を今後作り出していく可能性があると思う。
　ただどう足掻いても無理なのが携帯という利便性によって制限された「情報窓」のサイズからくる情報量の少なさだ。
　物事総てはディテールを書き込むことによって豊かな世界を成立させるわけだから、絞りに絞ったケータイ情報は凄く味気ないのだ。
　この味気なさは時として暴力的であるとさえ感じる時がある。
　例えば、げへちか宛に送られてくるメールでこんなのがある。「いいおんなだな。やらせろ」。エロをテーマにしたケータイサイトで何を言うつもりもないが、これって頭悪くない？他人の家のガラス窓に投石してるみたいなもんでしょ。
　反面、ＰＣ版のサイトに送られてくるメールはどれも凄く丁寧で、「こんな僕じゃ駄目でしょうね」口調が圧倒的に多いんだけど、この差はなんだろうと思う時がある。
　あまり長崎の事件については言及したくないんだけど（あの事件に限っては「背景と原因を究明して二度とこんな事件を起こさない」っていうマスコミのキャンペーンはやるべきじゃないと直感的に思うんだ。あれは変な言い方だけど一人の少女が起こした猟奇事件として封殺してしまう方がいい気がする、、。）物事のディテールを受容する心の機能が衰退した時に人は危なくなるんじゃないかと思うな。
　
PS　「げへちか」のアドレスは下記です。（結局、宣伝かよ。）
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=saienji