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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダーエグゼイド第1話「I’m a 仮面ライダー!」&機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期 1話

 第一話を見た限り、この脚本を書いてる人ってかなり真面目なんだろうなって気がしました。

 医者・ゲーム・仮面ライダー、この三つの要素を、どう無理なく結び合わせていくか、一生懸命考えたんでしょうね。

 主人公は青年である必要があるし、かといって現役バリバリの勤務医が、片手間で仮面ライダーをやってたら、リアリティ上、無理が出てくるし、そこは「研修医」で辛うじてセーフでしょうみたいな。(でも、この配慮もいつまで続くか分かんないけどね。)
 でゲーム要素の方なんだけど、主人公・永夢の又の姿が天才ゲーマーMで変身適合者で、怪人とのバトルが「バグスターウイルスを分離する手術」とイコール、、なるほどねぇ。

 まあ細かい描写を見ていくと、こんな「研修医」駄目だろ。こんな「医療機関」じゃ一杯死人が出るだろってのが散見されるし、擬音とギャグの寒々しさとか、ゲーム画面を意識したアクションシーンとか、これホントに必要なのか?とか、色々出てくるんだけど、少なくとも勢いとノリだけで、なんも考えないでやってるワケじゃないって部分が、ちゃんと判るのが「ゴースト」の出だしとはかなり違うなと(笑)。

  ってワケなんですが、一応、準備万端万事ぬかりなく考えてありそうな設定なんだけど、色々含めて、仮面ライダーとして「面白く」なっていくかどうかは、又、別問題。
 長年、ライダーを見てると、今まで色々なアプローチがあったワケなんだけど、所詮はライダーって「怪人同士の闘い」なんですよね。

 だから物語の胆になる部分ってのは、この「闘い」の意味をどう扱うかだけなんです。

 つまりそれがヒーロー観でもある。ヒーローって何だ?誰のために闘うんだ、みたいなね。

 そこをどれだけ練ってエンタメ作品として提示できるか。

 それがあるからスーツアクターさん達のライダーバトル演技を見てて、視聴者が血湧き肉躍る(笑)。

 他の部分の細工は、幾ら変則球を投げても、設定を盛っても、代わり映えしないんですよね。(まあ、玩具とか、アイキャッチの部分は違うんだろうけど)
 最近のライダーはずーっとそこんところが逆転し続けてる。

 「今年はこんなん出ましたけどー!」「あっそー」みたいな、話の方は、それで一年持つわけない。

 でも玩具とか売らないと行けないから「一年持つわけない」って言ってられないので、ライダーは複数、フォームチェンジの嵐、イケメン登用、みたいな。この商業モデル、、、ほんとに刹那的なんだけど、東映さんとか、多分、判ってやってるんだろうな?

 って事で、随分長い間続けてきた「ライダーライブウォッチ」だけど、最近、それももうお終いにしようかと思案中です。

 幸い、「エグゼイド」は「ゴースト」ほど、いい加減な「作り」じゃなさそうなんで、気持ちよくウォッチから離脱出来そうだし。

 そのウチ、待ってれば、「本物のライダー、キターッ!」って時が来るかも知れないし、その時、「リアルタイムウォッチ」を再開すれば良いわけだしね。
 まあ、エグゼイドを数回見て決めます。

 

 って事で話は「鉄オル2期」だ(笑)。
 こちらの方は、25分の中に凄い情報量が詰まってました。

 中味を「語る」云々で言えば、「仮面ライダー」なんて目じゃないですね。

 実写の特撮の中味が、どんどん薄まっていくのに、アニメの方はどんどん濃くなっていくと言う、、信じられないですね。

 実物の人間ってゆーのは、別に何も拘った演技しなくても、そこに映っているだけで、凄い情報量を持ってる筈なんですよ、本来は(笑)。

 まあ最近のライダーは、態と人間の情報量を削ってぺらぺらのアニメ仕様にしてるんだろうけど。
 しかしなぁ、シリーズ構成の岡田麿里さん、日頃、色々、世界情勢のニュースとか見ながら「あっ、これ取り込んじゃお」とか考えてるんだろうな。
 「ギャラルホルンの腐敗が暴かれると同時に、その支配力という重しが取れた世界はテロが多発」とかの設定な、笑えないとゆーか、現実がそれだから、アニメで展開されると手も足も出ない。
 それとかクーデリアが、似非「思想家」に向かって吐いた『私の今の活動に特定の思想は必要ありません』『今は口だけで動ける時代ではないのです』の台詞な、あれは岡田麿里ならこう考えるみたいな感じが如実に表れてた。

 まあこの辺は、エンタメ作品で、こーゆのにタッチする意味ってどうなんだろう?ってchika的には色々思うところがあるけど、それはここでは置いておきます。
 とにかくセンスとしては好きだな。

 そのセンスを軸にしてちゃんと、展開できてる「鉄オル」の世界観もがっしりしてるって事だろうし。

 

「これ以上降りるとシャトルが的になっちまう。ほんとにいいんだな!?」→
「うん。大丈夫」→「慣性制御システム。スラスター全開」
で、仲間の危機に空から舞い降りて来るバルバトスと、その圧倒的な強さ。
 おもしれぇ!あー、これだな。これだよ、鉄オルって。
このバトルの意味、、作り方、少しはライダーの脚本家さん達も勉強したらと思うんだけどねー。

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