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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第33回 「動乱」

 三成が細川忠興を取り込もうと持参した手みやげの干し柿シーンの描写で、アラッと思いましたね。

 (この辺りの史実ってか、諸説別れる伝聞みたいなのがあるらしいですが)
 どうしてかと言うと、始めて昌幸パパが秀吉にお目通りをする前の献上品チェックで「毛皮は田舎臭い」と言ってそれを除外したのが三成だったんだよねー。

 つまり、三成には、対人関係におけるグレード感覚がそれなりにあった(笑)。

 でもあの頃、三成が自分の家に信繁を泊めた時の食事は、質素そのもの。

 基本、三成には、リッチな上司に仕えていても自分もそのお零れでリッチに暮らしてやろうって部分が全くない。良く言えば真面目、悪く言えば融通が利かなすぎ。
 つまり三成は仕えている人間がいると、頭が超出来のいいサーバントモードになってサクサク、物事をすすめるけど、いざ自分自身が主人公になって差配をし始めると、コスパ追求・合理主義が前面へゴリゴリに浮き上がって来て、対人関係におけるグレード感覚を何よりも優先する「渡る世間」では、三成には誰も寄り付かないという、、。

 でもそんな三成を良く知ってる加藤清正は、なんとか三成の力になってやろうとするんだけどヤンキークラスタと秀才君クラスタが混じり合うわけもなく、加藤清正の情けは三成の頑なモードに、あえなく撃沈。

 普通の脚本なら、この三成の孤立化を、一つか二つのエピソードで描くんだけど三谷脚本の場合は、見てる人間が苦しく、あるいは嫌になる程、数を重ねていくんですね。

 ここまで行くと、最初、「うんうん判るよ、辛いよね、三成」って思ってたのが、「三成、あんた病気なの?」って感じ(笑)。

 まあ秀吉の描写もそうだったけど、でも今回は「救い」がありましたね。

 ホップで加藤清正、ステップで大谷刑部、ジャンプで景勝と信繁。

 特に景勝の人気が急上昇なんだけど、あれはよく考えると、三成が孤立無援体制で、特攻的「義」を貫いたから、根性なしの景勝が共振して「本気出したら凄いんだから」モードになったワケで、あんだけ頑なになってしまった三成の心に穴を開けたのは、やっぱり信繁なんだよなぁ。

 それ、あんまり目立たないケド(笑)。

 あと昌幸パパの、えっ?三成、家康暗殺しようとしたの?ひーでぇー!儂、成敗しちゃおかな、で止めは「内府様のお命、身命を賭してお守り致す!」の胡散臭さは定番だけど、最後の最後に、「オイオイ、みんなが俺の言うこと聞くよ、チョー、気持ちいいー。俺、天下取っちゃおうかな。」って思ってる家康を、意味深にジロッって睨んで立ち去っていく所がなーー、やっぱ凄いわ。

 主人公が「真田」だって事が、久々に思い出さされる予感。

 、、、まだ予感だけどね。

 あくまで真田丸の主人公は「真田」だから、そこんとこ頼みますよ、三谷さん(笑)。

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