saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダービルド 第44話 「エボルトの最期」

 幻徳のTシャツギャグを延々と引っ張って、最後に「立ち位置」ミスで大輪の花を咲かせ、それを闘兎の「バカばっか。最高だぜ。」の胸熱展開に繋ぐ、、これな。
 映画「クローズ」の馬鹿みたいな男臭さってか、なんとなく漂う妙な「つるみの色気」というか(笑)。
 これが現場裁量なのか、脚本指示なのか、どちらにしても、この部分がビルドの一番良いところでしょう。

 それにしても幻徳キャラって、ギャグに耐えられるってか、平成ライダーで一時、流行になったギャグ要員ライダーとはちょっと出来が違うなー。笑いの圧に全然負けない、何をやっても幻徳は幻徳みたいな。
 線の太い水上剣星君の風貌がそうさせてるんだろう(笑)。

 

 って事で、話の展開の方は、相変わらず、振って振りまくる感じで、ラストかなり前なのに、じっくり話を盛り上げるどころか、「エボルトの最期」。でまたまた、葛城忍の真意がわからなくなって、、みたいなー(笑)。

 

 もうストーリー上の見所といえば、「誰が本当のラスボス」かというより、武藤脚本が葛城忍を最後にどう料理するかって感じかなー。
 1000回ドンデンをやっても、こればかりは、最後に「息子に未来を託して自ら犠牲に」みたいな普通な所に、落とすと思うんだけどね。
 ・・・たぶんビルドで何度、ドンデンをやっても許されるキャラはエボルト。
悪魔と人間の知恵比べをやりながら、最後まで生き残ってそう。

 

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仮面ライダービルド 第43話 「もう一人のビルド」

 今回のエピを見ていて、古ーい言葉なんですが「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」というのを思い出しました。
 その意味は『獅子は生まれたばかりの子を深い谷に落とし、這い上がってきた生命力の高い子供のみを育てるという言い伝えの「獅子の子落とし」より転じて、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させること、またはそのようにして成長させるべきであるという考えを意味する語。』って事なんですが、めっちゃ古くさい概念故に、現在ではかえってユニーク、あるいはネタ化出来るレベルまで熟成しちゃってるのかな?って思ったり。
 もしかして、それ使ってる?
 悪知恵の働く悪魔みたいなエボルトと対抗するには、それくらいの深謀と子どもに対する強い信頼がないと駄目みたいな。
 あっ、勿論、葛城忍の事ですけど、、、でも、そうなら、凄いベタだなと。

 アイデアが枯渇して米びつの底には「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」みたいなのしか残って無かったんかい?みたいな。
 いや意外でしたね。

 こういうのを持ち出して来るとは、内海君の外し方をみてたら、もっとやるもんだと思ってたんですが。
 この調子だとやっぱ内海君も最後の最後には「良い人」で終わるんだろうな、、。その思いは確信に変わりつつあります。

 (一方、下手すると内海君ってこのまま使い捨ての可能性も、って気もしてるw)


 ああそれと今回、猿渡一海の武田航平君が良かったなー。

 何処がどうって上手く言えないんだけど、武田君の素の演技見たって気がした。

 ずっと思ってたんだけど、猿渡一海のキャラってやっぱり武田航平君には合ってないと思うんだよね。

 そこは俳優さんだから、キャラにちゃんと寄せていたけどさ。

 武田航平君の魅力が浮き出るようなキャラじゃないのね猿渡一海って。

 

 てかビルドの場合、猿渡一海に限らず全てのキャラは、よく見ると人間じゃなくて「良く動く面白い駒」だって事は昔から言ってきた事なんだけど、こうやってふとした弾みに、人間らしい生の息づかいを感じさせる演技がポロって出てくると、それ凄く改めて感じちゃうんだよね。
 だからある意味、若手の俳優さん達が、キャラに寄せて一生懸命演技をすればする程、なんだか可愛そうになっちゃう。
 美空なんか、特にそうじゃない。

 時々、そんなに感情を込めて芝居がかった演技しなくてもって思うんだけど、こういう脚本渡されて、他に演技なんかしようがないと思うのね、、。

 

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仮面ライダービルド 第42話 「疑惑のレガシー」

 東都の政府官邸建物がなくなったら、東都って国は潰れた事になるのか(笑)?
 たぶん、ライダーのタイマン勝負で戦争のケリがつく世界観だから、そうなんだろうけど、あまりにエコだな。
 エコ過ぎる(笑)。

 なのに幻徳は「この国を建て直すため、全身全霊で己の使命を全うする。仮面ライダーは不滅だ!」とか、チョー熱いけど(笑)。

 

 それと内海がエボルトのやり口に、疑問を挟むシーンがあったけど、これは最後の最後に内海が戦兎側に付く布石なのかなぁ?
 最近のビルドみてると、最後には「感情を持つ人類VS感情を持ってもその価値が判らない地球外生命体」って感じで、葛城忍含めて人間サイドは結局全部いい人で、エボルトは最後の最後まで悪を一手に引き受けるみたいな持って行き方するのかなぁって気もしないではない。
 まあ、どっちでも良いけど。

 だってビルドって、視聴者が先を読んだり、脳内補完をしたりをする事自体に意味がない脚本だからね。
 あえて言えば、登場キャラの熱きアジテーションとアクションを楽しむのがビルド。

 でも、あの「○○××△▼だから、俺は戦う!」のアジテーションは現実的にはなにも意味がないから、誰も扇動されないけど(笑)、ってか、だからこそ「胸熱」でエンタメとして楽しめるのね。
 スポーツ競技が「代理戦争」の側面を持ってるのと一緒だね。

 でも正直言って、chikaはこの手の作りのドラマはしんどいのよ。
 10話位は「面白い!」って感じてられるんだけど、、そのウチ、だんだん、お腹一杯になって来て、見てると逆にテンションが下がってくる。

 考えてみればビルドって毎回、ハイテンションなんだもん。

 しかも、じーっと見てると、「戦兎君、今、君、エボルトに勝ちかけてるよ。エボルトがチャオって言うまえに、呆然と突っ立ってないで、追い込みかけて最後に詰めちゃえば、それで終わりじゃん!」って言う場面が過去に少なくとも3回はあったり、「戦兎、お前、ビルドの残り回数数えてんのか!?」って感じ(笑)。
 でも、これ以上、突っ込まないよ、、、あとは、武藤脚本が、どんだけ脚本を「回す」かを楽しむだけ。
 でも、これだけはいっとく、chikaは前の幻徳が好き(笑)。

 

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仮面ライダービルド 第41話 「ベストマッチの真実」

 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見てて思ったんだけどマーベルの脚本ってつくづく緻密に出来てるなと。
 ただその緻密さが、全然、表面には出てこなくて、画面上でやってることは、只々超人バトルとジョークの応酬に見える所が凄いんだよね。

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で表世界から追放されたキャップとかナターシャが再登場するんだけど、彼らの表情を見ると、やっぱり苦節10年、、、みたいな作りになってる。

 でもその過去が本編で表されることは全然ない。でもしみじみソレが判る。
 ・・・これが物語を紡ぐって事だなぁって感心する。


 で、これを成功させる秘訣は、地道に「ディテールを合わせる」って事。

 キャップの性格だと、こういう立場になってどういう行動をとるだろうかとか、人間だから、やっぱり多少は疲れたり傷ついたりするんじゃないかとか、本物の人間の感情を元にしてしっかり「ディテールを合わせる」。

 これは別にキャップに限らずスタークだってそう、、そういう圧倒的な人間理解に基づく「ディテールを合わせ」がバックにあって、画面上では只、ハチャメチャやってもOKになる。
 ここの所が、ビルドの場合、圧倒的にダメ(笑)。

 今回みたいな「ベストマッチの真実」の親子愛が垣間見える泣かせの小ネタを入れても、響かないのはそのせい。

 表面上、話が良く組み立てられていて展開も早いから、そこの所の駄目さが目立たないんだけど、「ディテール合わせ」は理屈上の辻褄合わせの連発だし、登場人物のエモーショナルな動きは脚本が彼らに与えた単一方向のものしかない。
 そのひな形は、姿や味見は変わっていてもやっぱり「クローズ」(笑)。

 今回だってさ、今まで極めつけの邪悪さが魅力だったエボルトが、今更「これが人間の感情ってやつか!?」なんて言ってもさ。
 あんた今まで充分、人間の感情を理解して手玉にとってたし、ある意味、一番、人間的だったじゃん(笑)。
 それとさぁ、武藤脚本、人間がネビュラガスとかパンドラボックスの光で好戦的になるって設定を下手に使いすぎだよ。
 それで結局全部、「やってしまった事への苦悩」だとか「償い」とかが全部ペラペラになって、結局、みんなイイ奴、戦兎は仲間思い、仲間・これ重要、みたいな話の方向に集約して終わりじゃん(笑)。
 『インフィニティ・ウォー』なんか、スタークは、差し迫っている危機を前にしてもキャップに連絡する事が出来ずに、結局、代わりに違う人間がやってたじゃん。これ人間アルアル(笑)。

 ディテールを合わせるってそういう事なんだよね。
 で今度は葛城忍の登場でしょ?

 また色んな事、こねくりまわして、又それを後付説明して、結局、熱血!仲間!希望!で全てが収束。
 疲れるんですよ、、。

 

 

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仮面ライダービルド 第40話 「終末のレボリューション」

 とうとう周回遅れの感想に(現時点で第41話、視聴終了してるんだよね)なってしまった。

 今のところ、お仕事がたてこんで、生活リズムが完全破綻って事もないのにね、、。
 なんと言うか、こうなったら2話分を、まとめて感想に書いても良いんだけど、今までの積み上げてきた「形」が崩れるから、わざわざ話を別けて書いてる。

 つまり、もう感想書くこと自体が、惰性なのね(笑)。
 『母さん、あんなに一生懸命見てた僕の仮面ライダーは何処へ行っちゃったんでしょうね、、。』


 って、これはビルドが駄作だからこうなった訳じゃないのが、複雑なんですよね。

 物語の展開レベルだけで言えば、ライダーシリーズの中ではダントツなんじゃないでしょうか?ビルドって。
 でもそれで犠牲にしてる部分も、随分沢山あるんじゃないかなぁ?
 なんか最近のビルドって「破れかぶれ」みたいな感じがするんですよね。
 でも、ぱっと見た目にはそう見えない。

 いや逆に全然、驚愕の展開の連打のように見える(笑)。

 

 今回、戦兎は葛城巧の実家で父親の遺品を探す展開になってるんだど、なんで実家に誰もいないの。
 お母さんは、何処へ?
 疎開してるの?
 でも戦兎はどうやって家に入った?
 不法侵入?って葛城家の跡取り息子だから不法じゃない?ってか現時点では親子対面がないから戦兎が巧だって母親は分かんないよね。父親はどうやら知ってそうだけど。
 その他諸々の矛盾、コレ、今までに言及があったけどchikaが見落としてる?
 (見落としてたとしても、ソレさえ気にならないんだけど、、多分、脚本の造りがそんな細かな整合性を重要視してないからw)

 今回、初めにガス注入で怪人体に強制改造された女性を見て、えーっ?拉致された戦兎の母親~っ!?そこまでやるか武藤脚本!?って思ったんだけど、その正体は普通に(普通にじゃねーよ)北都政府首相の多治見喜子でした。

 でも、人間同士の生活上の繋がりと場面転換を普通に考えたら、あの場面で出てくるのは戦兎の母親でしょ。
 何故に北都政府首相?
 何故に北都政府首相に無駄に多大な苦悩を押しつける(笑)。
 まあ、良いんだけどね。ビルドって、「そういうもん」だから、、。

 

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仮面ライダービルド 第39話 「ジーニアスは止まらない」

 未だにどう考えても、武藤脚本の書いてる「エボルトの遺伝子」の仕組みがよく判らないんですけど。
 でも天才科学者の葛城巧にはそれが判るらしくて、「嬉しいだろ、愚かな人間に戻ったんだから」とエボルトのお墨付きをもらった龍我を、「エボルトの遺伝子、保持者」だと思っているらしいんですよね。
 普通に考えると、龍我が時々見るエボルトとしての光景は、エボルトの残存記憶って事だと思うんだけけど、なにせ気合い一発で超人になっちゃう龍我だから、そこん所もよく判らない(笑)。

 

 このエボルトの遺伝子問題のモヤモヤを引きずったまま、いよいよ物語も残り10話位まで来たんだけど、新たなモヤモヤ人物が一人増えましたね。
 今回のエピでは、内海君、やっぱエボルトには復讐の為の擬装服従してるんじゃなしに、科学的好奇心からエボルトにひれ伏したとの説明でした。

 えーっ!?内海君って科学者だったのー?って言うのが一番の驚きだったんだけど、確か今まで秘書官みたいな仕事をずっとしてたような気がするんだけどね(笑)。
 なんか、キャラ設定がブレッブレッの様な気がするんですけどね。

 いや良いんですよ。

 内海君が急に葛城巧と科学論議をするバリバリ科学者になっても、そういうのはご愛敬だから。そっちより、気になるのは、彼の心根の方だよね。

 ずーーと前に、内海君が幻徳に裏切られた時、戦兎に秘めれた優しい心根を見せた事があるじゃない。

 あれですよ、あれ。

 あれがあるから、皆も、内海君がエボルトに対して擬装服従したんだと一瞬思ったんじゃない?

 ところがさ、蓋を開けてみると「科学者としての好奇心」なんだよ。

 なんかキャラ分裂というより違う人間だよね。
 で、そこでイラッとするのは、武藤脚本ってそういう矛盾が自分で判ってるから、補正をしれーっと入れてくるのね。
 幻徳に「内海が、ああなったのは俺のせいだ」とかね。この補正、他のキャラぶれ(滝川紗羽の裏切りの時とか)の時も結構やってるよ。

 ・・・判ってるなら、するなよ!って話ですよ。キャラを話の展開を派手にするために駒みたいに無理矢理使うなって事ですよ。
 いやこれは、あくまで個人的なイラ付きで、これをもってビルドという作品自体にケチを付けてるわけじゃないんですけどね。
 そーゆのを差し引いても、全体としてビルドの脚本は頑張ってるのは確かだし。


 それと今回、登場したビルドの新フォームな、、。

 (こんな玩具売れる?まあ子どもはウンチとか珍妙なのが好きだから、、)
 もしかしたら、ここらで新商品用の新しいビルドが必要だったので、こういう展開を余儀なくされたのかなぁ、、と思ったりもしたけど。
 ほんと、武藤脚本って、いつも話の矛盾点の補正をこっそりうまくやってたのに、今回荒かったのは、ジーニアスをこの時期に持ってくる必要があったから?
 まあこの辺りの事情は視聴者にはまったく分かんないですけどね。

 ジーニアスのデザイン評価?仮面ライダーディケイドの究極フォームを体験した人間には、チャラいもんですよ。まだまだ修行が足りん(笑)。

 

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裏蠱毒戦争 身体に虫を飼う・倒錯の知的パラシートゥス



 

仮面ライダービルド 第38話 「マッドな世界」

 今回の見所は、なんと言ってもこれからの動向が気になる内海君。
 普通は、難波会長の仇を討つために、エボルトの誘惑に乗ったフリ。
 で、マッドローグの力を得てから、打倒エボルトで復帰した戦兎達と共に、って展開なんだけどネ。
 なにせ相手が、人を誑かすのを生き甲斐にしてるようなエボルトなので、そんな見え見えの手に乗るはずもなく、おまけに脚本の方も物事の運びを3回くらいひっくり返さないと気が済まないようなので、意外に、内海君って人類の狂気や愚かさの象徴としてそのまま殉職なされるのかも、、、でもやっぱり、判らないなぁ(笑)。
 そこんとこ、楽しんでんだろ、武藤脚本w。

 話の展開じゃなくて、内容の方は、上堀内佳寿也氏の監督回の新奇性も好きだけど、今回の山口恭平氏の手堅い演出も、安心して見られるかな。
 (内海君が難波会長の形見の杖を、あの細い脚でへし折るとき、痛そーって、思ったけど、それは山口恭平氏の演出のせいじゃないよね。)

 そう言えば、山口恭平氏って仮面ライダードライブの時に、最多の本数を担当したらしい。
 今回のエピの手触りも、なんとなく、ドライブの「いかにも人間(刑事)ドラマぽい」、人間関係の密度を感じさせる、あの感じかな。
 エボルトの地球外生命体らしくない、人間じみた悪党ぶりが光ってましたよ。
 ほんとエボルトって破壊神というより、人間をそそのかして失楽園させた悪魔みたいだよね。

 

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裏蠱毒戦争 身体に虫を飼う・倒錯の知的パラシートゥス



 

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