saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダーエグゼイド第10話「ふぞろいのDoctors!」& 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第36話「穢れた翼」

 えーっ、10話にしてグラファイトが、ポッキリ退場かよー、、ってのが素直な感想。

 なんたって先の仮面ライダーゴーストの、「敵キャラ無制限蘇り」の悪い記憶があるもんで、、しかも、今度も霊界ならぬゲーム界の話だからね。

 あれ、嫌なんだよね。あーゆー設定に手を出されると、途端に「話」の展開が、だらしなくなるから。

 「ああ退場?でもどうせ又、都合良く出てくるんでしょ?」みたいな(笑)。

 ほんとに、これでグラファイト消滅なら、ポキポキ折れた脚本展開だな。

 普通、続く「何か」に、話のバトンタッチをしてから、キャラって消えていくものじゃないの?

 これじゃ単に画面の賑やかしとして登場しただけじゃん、グラファイト

 あっ、それがゲームの本質なのか?ってそんな事、この脚本が言いたいわけないじゃん。

 えっ、言いたいの?最後の飛彩のとってつけた「敵を取ることに意味はあったのだろうか…」が、締めに来るあたりで、それは無いと思うんだけどなー(笑)。
「何か持ってる」感があった高橋悠也脚本だけど、これまでか、、。

 いや、もうちょっと様子をみよう。

 

 って事で話は鉄オル2だ。

 こっちの方は、お亡くなりになった各登場キャラが、話のバトンタッチをそれぞれ、しまくってます。

 ある生き様を背負った人物の死が、次の人物の生き方に影響を与えて、それでもって今生きてる人間達の思惑が、複雑に絡み合って、えーーー、もうわけ分かんなーい(笑)。

 そんでもって、それをモビルスーツバトルに集約して行く所が凄いね。
 ほんとエンタメの壺を心得てる。
 演出でも、今回のエピでは「ミカ、来たーっ」の場面を、ちゃんと変化させてあったしね。

 群体のプルーマに張り付かれて食い殺される感じのコックピット内の窓の光景の視点で見えるバルバトスの登場、上手いわー。
 この登場の仕方、いつもの派手さはないけど、今度の相手が怪物的(怪獣的?)ハシュマルである事を考えると、この湿った感が似合ってる。

 今回、話自体は「モビルアーマー(とは)、人を狩る天使達。そしてその天使を狩るために天使を真似て造られた悪魔・モビルスーツ。それを操るための阿頼耶識』の説明だけなんだけど、4分の1が判らないのに、人の機微と戦略については高速コンピュータ並のミカとか、ますます偉人化・成長していくクーデリアとか、ポンコツ過ぎて逆に好きになりそうなイオク・クジャンとか(笑)、それぞれにちゃんと血肉が付いてる。
 そして次回は、この局面でマクギリスとヴィダールの対面か、、、やるなー。

 

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真田丸 第48回 「引鉄」

 しかし、最終回も近いというのに、何だか盛り上がらないなー。

 しかもこの盛り上がりのなさは、真田丸の感想を書き出した当初から言ってる「新撰組!」での「決定事項としての滅び」を見せられる、あのオフビートな感じでもない。
 かと言って真田丸が「面白くないか?」と言われれば、相変わらず、一定の娯楽水準はキープしてる。

 でもNHKが最終回前に煽っているような「幸村の最後を刮目して待て!」って、感じが、実態としてドラマそのものに在るのか?と言われればchika的には「、、、、。」なのだな、だぞ。

 

 まあ、大雑把に言い放っちゃうと「真田丸」は「新撰組!」に比べて、小芝居・マニアネタ・小ネタ投入しすぎて、背骨になるべきドラマ的要素が貧弱になっちゃたね、、って事かな。
 何をやっても、それなりに仕上げられる頭の良い三谷さんが、そーゆー事をやるから余計に複雑な気分になるんだよね。
 まあこの調子だと、最終回に向けて、それなりの感動も面白さも「提供」は、間違いなくしてくれるんだろうけど「あー面白かった。やっぱ大河で一年掛けるって、ドラマに凄い厚みが出るよね。」って感じにはならないだろうな。
 多分、真田丸の「いついつのエピソードは、あーだからこーだ」みたいな分散した小ネタの集積を楽しむような感じで、後に残る作品になるんじゃないかしら。

 最近、よくあるよね、一個一個、個別包装のお菓子が入った袋物お菓子が。
 一度、封切ったら、全部楽しんで一気に食べちゃってね。って感じじゃなく、一個一個包装してあるから、好きな時に好きな数食べればいいよって感じ(笑)。

 便利といえば便利なんだけどさ。

 話の方は、冬の陣から夏の陣に至る経緯を描きつつ、登場人物達のそれぞれの家族模様を取り混ぜながら、ある種、しみじみした感じさえ漂ってましたね。

 もちろん、ボーナスで武器購入の塙団右衛門ヒャッハーッ!ってな、危なげなギャグ挿入も忘れてません。
 ほんと三谷脚本って、こういう細かい目配りってか、エレメントの日常配置がマメですよね。
 でもさあ、これって最終回前なんだよ。

 もう、それ、はしょってイイんじゃね?

 佐助プロポーズ瞬殺とか、ある一定量の受けは狙えるんだろうし、遊びでもあるんだろうけど、今、その類、幾らやってもジャンプボードのタメになんないよって感じ。
 ここは幸村が、幾らナイスな「策」を講じても、外れるものは外れるし、所詮は寄せ集め武士集団で統制はやっぱり無理、みたいな部分に、もっとスポットを当てても良かったんじゃない?

 そうすれば幸村は、自分の命を引き替えにして打って出る覚悟を決めていく過程がさ、もっとドラマチックに、、、って、ああ三谷さんそーゆーの嫌いだっけ(笑)。

 

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仮面ライダーエグゼイド第9話「Dragonをぶっとばせ!」& 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第35話「目覚めし厄祭」

 貴利矢が衛生省大臣官房審議官(笑)こと日向恭太郎に、「16年前に宝生永夢の手術をしたらしいですけど…先生ってほんとにあいつの命の恩人?」って迫った時に、本気でこの路線で行くなら高橋悠也って人はたいしたモンだなぁって思いました。

 でも平成初期ライダーシリーズならいざ知らず、最近のライダーでは、そんな奥行きのある展開は難しいかなと、、。

 せいぜい日向恭太郎氏の「やむにやまれない事情で」か、事故レベルの処理が背一杯かと、これで今後、バグスター発生に絡む壮大な陰謀とか謎をとくキーパーソンとして、白でも黒でもない人物として日向恭太郎を持って行ったら、ホントに凄いけどね。

 いや、脚本レベルというより、「今のライダーとしては」って意味だけど。

 ああそれと、今回のエピで面白かったのは、永夢が大我に「ほら…」とガシャットを渡すと見せかけて、「俺がやるって言ってんだろ!」って大我を無視して攻撃続行した下りね。
 かってメインの主人公で、こんなに根性の悪い戦闘を繰り広げたキャラは、、、うーん、、いないぞ、だぞ(笑)。

 しっかし、永夢の人格って、よく考えると無茶苦茶だな。冷静に見ると主要キャラの中で、大我が一番、まともじゃないか?

 って事で、話は鉄オルなんだけど、今回の内容は、サブタイの「目覚めし厄祭」通りでしたね。
 うーん、ここに来て「ヤクザムービー」に新しい要素をぶっ込んで来ましたか。「怪獣」を投入して、人間社会を俯瞰的に見下ろす、ただし人間同士のごたごた描写は最後まで描きつつ、神話的要素も漂わす、、ってまるでねシン・ゴジラの手法ですな。
 ホントに「着地点」が、気になるアニメです。

 

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真田丸 第47回 「反撃」

 今回のエピソード、「交渉は、おなご同士になったか、それでは正信が使えぬではないか、厄介な、、」、、「ウホッ、いや、儂には阿茶局がおるではないか、忘れておったわい」みたいな、判りやすい顔芸する内野聖陽さんの家康ぶりが素敵でしたね。

 この方、まだ、五十前なんですよー。

 なのに、この、色気のある極悪爺ぶり(笑)。

 それに対して「どうすんだ、どううすんだ、この状況はよー、」「自分の周り、馬鹿ばっかかよー」みたいな事を、意地でも口に出せない性格の幸村やってるじっと我慢の堺雅人さんは、適役?
 堺雅人さんって、「中ぐらいに気持ちを溜めて、それを倍返しで、一気に言葉でスラスラスラーと放出」みたいなサイクルが似合ってる役者さんなのか、この人の本当の真価は、そうではない所にあるのか、それとも揺れている途中なんでしょうかね?
 まあ、それはさておき、今回の不倫発覚・信之さんの処遇については、ネットの評判含めて、色々物議を醸し出しているようですね。
 しかも、今年流行った「ゲス不倫」のレベルまで行かないような、「騙され小物不倫」演出(笑)。
 でも信之さんは、実際、大坂の陣に絡んでないんだから、どんな風に料理されても仕方ないじゃんねー。

 あの大震災があったあと、かなりの長期間「あんな事があった後なのに、派手な経済活動やるなんて不謹慎」みたいなムードがありましが、あの感じの延長なんですかね。「まっとうな脚本ならば、こうあるベシ!こうあってはならぬ」みたいな。
 震災に関して言えば、被害の当事者でない人間には、当事者でない日常生活があるのは当たり前の事で、逆にそれだからこそ、「絆のある世界」では、たまたまある一点に集中したダメージが支援などを通じて回復していくのであって、一人が痛い思いしたら、みんなが痛い痛いって騒がないと礼儀がなってないみたいな言いぐさは、倒錯してるだけで、何の役にも立たないよね。
 ん?話が飛躍しすぎ?でも今回の真田丸の信之さんの演出は、「大坂の陣」から完全に離れ過ぎてたけどね(笑)。
 正直言って、わざわざ尺をとってまで、あれを挿入する意図が分かんない。

 なんの「対置」にも、「息抜き」にもなってないし。

 時間配分なら、女「清洲会議」の場面で、もっと丁々発止か、大蔵卿局のエグさを出すとか、三谷さん得意中の得意だろうに。

 とか言いながら、ネットでは「真田丸の大坂五人衆、どんどん戦隊ヒーローに見えてくるし色の分担はこれで合っていると思うし、そろそろ大坂城が変形して巨大ロボになるに違いない。」みたいなツィートがあって、添付の画像を見ると赤の鎧の幸村、黒の後藤又兵衛、青の毛利勝永、黄色の長宗我部盛親、ピンクの明石全登と確かな慧眼(笑)。
 こういう視点でここまで楽しめる、相変わらずの「真田丸」なんだけど、、。

 うーん、ここまで来たら最後の最後に、罪のない程度の歴史改変やっちゃえば?と思うんだけど、そこだけは、絶対やらないんだろうなぁ、三谷脚本。
 きりちゃんを、あんなに女「清洲会議」で暴れさせたくせにね(笑)。

 

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終端抵抗  未来モンスター・カリュド

仮面ライダーエグゼイド 第8話 「男たちよ、Fly high!」 & 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第34話 「ヴィダール立つ」

 先の感想では、「今の展開スピードだと、次の新しい仕掛けを盛り込まないと10話くらいで終わっちゃう」みたいな事を書いたんだけど、今回早速、「適合者手術」で仕掛けてきましたね。

 確かに最初は、カラフルでプラスチックな画面に目が慣れるのに気持ちを思っていかれてたし、相次ぐ、新キャラ投入で、すっかり忘れてたけど、宝生永夢って成り行きで、そのまんまライダーになってたんだよね!

 主人公が偶然、変身アイテムに出会って、艱難辛苦の上、本物のヒーローになるパターンって今まで結構あったから、永夢もそっち系かと思ってたのに、それで話を膨らますか。

 この脚本の人、真面目でかなり用意周到だなって思ってたけど、最近の行き当たりばったりライダー脚本とは、真逆の予感。

 そのくせ、どんな内容書いても、重くなくて「軽く」感じるのは不思議だけどね。「医師免許のない俺に人を救う義務も責任もない」とかの大我の台詞は、「龍騎」なんかで誰かが喋ってたら、かなり重く感じる筈なのに、エグゼイドでは「ああ、そーなんだぁ」って感じ。

 患者の命を人質にとるような感じで、ガシャットまで巻き上げてるのに、何から何まで「ゲーム」内の出来事みたいに見えるのね。
 この現象って、エグゼイド全体の演出というか「絵図ら」に、脚本が、呑まれているのか、それとも脚本が意識して、こういう「軽さ」を生み出してるのか?

 後者だとすると、それはそれで、ある意味凄い脚本だよね。

 だってドロドロを描いて、サラサラに見せてるんだよ(笑)。
 で話の方は、今後、適合者ネタから、バグスター誕生に関する本質的な謎解きが軸になって進んでいくんだろうけど、それでもこの高橋悠也って人の展開スピードだと、全体の4分の3程で、その内容を消化しちゃうんじゃないかな?

 多分、残りの4分の1が、エグゼイドが「残るライダー」になるか、どうかだな。
 意外と、大化けするような気がしないでもないので、そこは楽しみ。


 鉄オルの方は、細かい台詞回し、一つ一つや、人物へのスポットへの当て方とか、ほんと大河ドラマかよって感じの描き込みしてますな。

 しかし鉄華団の大人コンビ、「メリビット&雪之丞」がこうなったとは、驚き。

 てっきり、オルガ&ミカ・カップルへの偏見を反らせる為に、「オルガ&メリビットの許されざる愛」方向を貫くものと思ってましたよ(笑)。
 でも冷静に考えたら、いつも危なっかしい鉄華団を見守っている大人二人が引かれあうってのは、ごく自然な成り行きではあるなー。
 それに対してマクギリスの幼女愛(?)とか、耽溺理想主義とか、いよいよ危なさを増しているというか、マクギリスが起こすビッグバンで、全ての事柄が浄化されるんじゃないかという予感さえしますな。
 マクギリスのビッグバンは、大人の黒い思惑も、子どもの突っ走りも、クーデリアの現実路線の理想主義も、なんもかも、一緒に飲み込んでチャラにしてしまいそう。

 まあ普通に考えれば、最後はマクギリスVSヴィダールの筈なんだけどな。

 それと名瀬VSオルガパターンも、この脚本の好みでしょ?

 それぞれの絡みが、最終話に向かってどう組み合わさっていくか?これも鉄オルの楽しみ方の一つですな。

 

PS 「小説家になろう」さんと「アルファポリス」さんで、「俺は異界の悪役最強女戦士様に融合転生しつつあって、しかも隠れビッチな清楚令嬢に騙されて、×××。」ってゆー作品を、連載開始しました。
 えっ?タイトルが、「アレ風」で、随分長いなって?そこはそれ、大人の事情ってヤツですよ(笑)。
 副題が、「終端抵抗 未来モンスター・カリュド」。

 こっちの方が、どう見たってまともなタイトルだよな、プププのプゥだぜぃ(笑)。

 

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真田丸 第46回 「砲弾」

 これからの「真田丸」、幸村は活躍しても「スカッと爽やか」って訳にはいかないのは判っているんですけどね。

 「新撰組!」にしても、なんで三谷さん、こういう、「先が詰まってる題材」を大河でわざわざ選ぶのかなー。

 その癖、あちこちでコメディ要素をいやという程、ぶち込んで来るし。

 まあ「これが僕の(仕事)なんですよ」って言ってるのは、凄く判るんだけど。 これだけは、真田丸の冒頭の感想から書いてきてるけど、chikaの感性では許容しずらい所。

 いや、三谷さんの「泣いて笑って、あーナンボ。殆どの人の人生、こんな感じでしょ。」って言いたい事は、判るんですけどね、
「大河じゃ、笑えなくてもいいから、卑小な人生の泣き笑いじゃなく、大きな夢を見ていたい」ってのがchikaの本音。
 いや単発ドラマなら、面白可笑しくていいんですよ、、でもそれが、一年続いて、しかも最後は、どん詰まりになるのが判っているわけで、最後あたりは見てるのさえ、ザワザワして、ほんと辛い。

 それが、おそらくスカッと爽やかの最大の見せ場であった「完封」が終わった後のエピ「砲撃」の感覚的な感想。
 それと真田丸では、色々な場面で、「対置構造」と「繰り返し」が多用されてましたが、今回の「砲撃」見てて、幸村の「籠城」って、若き源治郎が豊臣に取り込まれて逃げ出せなくなったあの展開と「対置」されてるんだなぁって気がつきました。

 ただし、今回は、若い源治郎が秀吉のパワーに取り込まれるのではなくて、幸村としてのパワーを「豊臣」に行使してる所が違う。
 それは秀頼に「決めるのは貴男ですが、私はこの戦いに勝つためにいるのです。」と宣言した時に、確定しましたね。
 そして、そんな幸村を描きながらも、本能的に「城と共に滅びる道」を選ぼうとする茶々と「運命」として結びついている源治郎からフォーカスが離れない、、。
 うーん、これで「スカッと爽やか」になる筈ないですね(笑)。

 この「重さ」、笑いと軽さで「中和」するしかない。
 思えば、この一年、ほぼこのバランス感覚で「真田丸」はやって来たわけなんですね。
 はてさて、最終回では、どう落とすのか、、、それが楽しみなような、怖いような。

PS:ネットでは久しぶりに登場した調略プロ真田信尹や、スッパマン出浦で盛り上がってましたけど、chikaはああいう「楽しみ方」って理解は出来るけど、ノリは共有出来ない質なんで、「それだけで45分間の内容、補完しちゃうの、、、、。」って感じでしたね。

 まさか脚本書いてる三谷さんが、それを宛にしてるとは思わないけど、NHKのプロデュース側は、作品作りの時にこういう動きを意識してる筈だしね、、このネットでの反応、これからも「面白い大河」を常に期待してる我が身としては、まあ痛し痒しって所です。

 

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仮面ライダーエグゼイド第7話「Some lieの極意!」&機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話 「火星の王」

 貴利矢ファッションね。

 あれ、ずっと前から、突っ込もうと思ってたんだけど、何故かその勇気がなくて(笑)。

 でも今回のエピソード見て、ああこれは、素直に「やさぐれ」ファッションの理解で良いんだと踏ん切りが付きましたよ。
 貴利矢君は、その人生において「真っ直ぐに生きる」事の愚を悟り、さらには彼の生来の真っ直ぐさ故に、それを頑なに否定し、本音を隠した生き方を選んだんですねーーって棒読みぽいんですが(笑)。

 それでアロハに革ジャン肩がけですか?いつの時代やねん、戦後ニッポンの復興期かいな。
 で貴利矢君の愚直なまでの格好付けは、あらぬ誤解を生み、そして誤解を受けたからって、それを晴らすような柔軟性は、とっくの昔に枯れ果てた貴利矢君。
 まあここは、主人公の永夢が、最後まで彼を信用するしか、、、って感じで話は、ごく普通に展開するんでしょうね。
 そう考えてみると、高橋脚本って、男の子の話として、めっちゃ王道やん。

 気になるのは、その展開スピード。

 今のスピードだと、あと一つか二つ新しいイベント突っ込んでも、エグゼイドって、20話くらいで完結しちゃうんじゃないかと。
 飽きずに、50話引っ張ろうと思ったら、すげー仕掛けがいると思うんだけどな。少なくとも黒いエグゼイドが、永夢側に回らざるを得ないような急展開を用意しないと持たないんじゃないかと思うんだけど。

 

 で一方、鉄オルの方は、一つ一つの話をじっくり拾って行ってますな。

 ホント、二次元は三次元表現を目指し、三次元は二次元表現を目指すという、なぜ、こんな事になっちゃんだろう?
 それと鉄オルのテーマな、、なんか上手いところで「叙事詩」ぽい所に、逃げ込もうとしてるのかなって気がしてきた。
 いつまでも生臭いヒューマンデブリの悲劇みたいなのを正面に据えてちゃ、アニメとしては逃げ切れないって、舵を切り替え始めたのかなぁ(非難してるわけじゃなくて、それしか方法がないような気がする)。

 マクギリスの過去を、ことさらにヒューマンデブリ側に寄せていったり、ここに来て、一種の神話めいたアグニカ・カイエルという存在に執着する部分とかね。
 ミカも、絶望を断ち切る為のある種の純粋な「力」としての象徴とした描かれ方が、多くなって行く予感。
 今回の滑り台すっとんとか、タカキに見せた人間味とかは、お汁粉に塩をひとつまみ入れたらより甘くなるみたいな手法みたいな気がするなー(笑)。
 だから、そんな路線上で、マクギリスの首の痣とか性的虐待を匂わすような描写を、一つの手法として入れるのは、、、うーん、どうなんだろう?って複雑な気分になるね、、。
 最近、NHKスペシャルの「終わらない人 宮崎駿」で、宮崎駿監督が、ドワンゴ川上量生会長が持ち込んだCGを「生命に対する侮辱」と一喝したという話題があったけど、あれに通底する課題があるよね。

 

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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!